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セックスしないでお金を稼ぐ

うちの会社に4月から派遣されているタカコさんはいわゆるスーパー派遣社員だった。派遣社員なんてアルバイトに陰毛が生えた程度の存在だろうと高をくくっていた僕だが、彼女の働きには舌を巻いた。もし正社員雇用とでもなったら僕の地位なんてたちまちタカコさんに奪われてしまうだろう。しかし「ああ、でも私、9月までの契約なんで」とタカコさんは言っていた。
タカコさんはスタイル抜群でルックスもよくて、特に僕の上司は彼女を狙っていたようだが「飲みに誘っても断られるし全くなびいてくれないんだよ」とぼやいていた。定時までにびしっと仕事をこなしてだらだらと残業している僕たちをしり目にサクッと帰っていく。年下の女性ながらその姿はカッコよさに溢れていた。
そんな頃、僕は知人に誘われてある出会い系サイトに出入りしていた。僕自身もセックス相手に飢えていたこともあった。そして、そこにタカコさんがいた。彼女は出会いを求めていたわけではない。露骨に援助交際目的だった。
僕も最初は派遣社員と出会い系サイトのタカコさんが同一人物とは思わなかった。ただ、普通にタカコさんと言う名前に惹かれてコンタクトを取ってみただけだった。しかし、待ち合わせ場所に現れたのはまぎれもなく派遣のタカコさんだった。
本当にお金に困ったら
別に彼女は僕を見て驚きもしなかった。「奇遇ですねえ」と面白がって、抵抗もなく抱かせてくれた。
「セックスしないでお金を稼ぐのも限度があるんですよね」と、タカコさんは派遣社員では足りないお金を援助交際で稼いでいたのだ。そんなに生活が苦しいの?と聞くとそんなことはないらしい。
「夏の間に稼げるだけ稼いで冬は何にもしないのが私のスタイルなんです」とタカコさんは言っていた。冬の間に楽をするために貯蓄するには、セックスしないでお金を稼ぐだけでは足りないそうだ。その辺は「夏はフル稼働なんですよ」とタカコさんはスパッと割り切って貯蓄のためのセックスをしていたのである。
こうして、9月になり契約満了となったタカコさんは会社を去っていった。そして、出会い系サイトのタカコさんも姿を消した。
「私なんて、夏にしか出てこない冷やし中華みたいなものですよ」
最後にタカコさんを抱いた時に彼女はそう言っていた。来年の夏、また冷やし中華を食べることができるのだろうかと、僕は腰を振りながら思った。
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